一人一人のお客様を成功の道へ 。

全てのお客様は牛群の管理方法や目標が異なります。私たちは、お客様の思うそれぞれの目標に近づけるよう、より有益な牛を作るため、また一人一人のお客様が成功への道を通るため、科学的なツールを使って理想的な牛づくりをサポートする交配プログラム:GMSを提供しています。 遺伝とテクノロジーはより少ないもので、より多くを生産する最高のツールです。 このサービスはABSの従業員と販売代理店だけがお客様に提供できる牛群遺伝改良サービスです。

GMSは1958年、ボブ・ウォールトン博士と初代GMSマネージャーのダグ・ドックス氏によって設立されました。二人は数値化した雌牛を分類する最初のシステムを作ろうと試み、1975年、今日のサイアーサマリーの起源である遺伝形質成績が発表されました。 メキシコ・カナダでもGMSが開始され、現在では40以上の国で400人以上の評価員が働くグローバルチームとなりました。2003年には携帯デバイスが開発され、現場でのデータ入力が可能となり、プログラムの強化、イギリスおよびオーストラリアのデータベースの取り込みや、健康形質の取り込み、2016年にはゲノムデータを取り入れて交配を組むことができるようになりました。今日、クラウド上で自動的に処理されるGSP(The Genetic Services Portal)がリリースされ、このツールを利用してGMS評価員はお客様の収益を増やすことを目標に、絶えず先進で洗練された遺伝子を提供し、お客様の求める遺伝改良をサポートしています。

GMSの特徴

収益の増加

乳脂肪や乳蛋白を増やす、体細胞数(SCC)を減らす、A2/A2など、 生産量を増やし牛乳に付加価値をつけることができます。移行期の疾病事故を減らす、健康形質と受胎指数をよくする、管理し易くするために機能的な牛を揃えるなど、 損失と労働力を減らします 。

投資の調節

牛群を分けることで資産を増やす、ハプロタイプ・劣性遺伝子・近親交配を避ける、遺伝子の多様性を確保するなど、投資を保護します。偏りの無い交配種雄牛の決定はお客様が牛とパソコンに向き合う時間を減らします。ABSは定期的に変わる遺伝情報に対応できるので、お客様は他の作業に集中できます。

GMSのプランは3つあります。血統情報をもとに適した種雄牛を探し出すジノメイトは、一頭150円から始められ、お金をあまりかけたくない方や、未経産牛の交配に悩んでいる方にお勧めです。ゲノム検査済の雌牛であれば、そのゲノム情報をもとに種雄牛を探し出すゲノムメイトがあり、ジノメイトと同額の一頭150円と安くご利用できます。

また、ゲノムメイトはそのゲノム情報の多さから、より精度の高い牛群改良を推進することができます。体型評価は、実際にGMS評価員が牛一頭一頭の体型スコアや牛の気質を評価し、種雄牛を探し出すもので、血統が分からない場合や、体型をそろえたい方にお勧めです。オプションとして、プラス150円で全世界の種雄牛を対象としてお客様の改良目標にあわせた第3候補の種雄牛を抽出することができます。

よくある質問

改良目標とは具体的にどのようなものがありますか

飼養形態(シヨウタイプ、集約管理、ロボット、デュラビリティ、放牧)、牛乳の出荷形態、各形質(体型・能力・健康)の設定などによって150通りの改良目標があります。

初めて利用したいのですが、何が必要ですか?

まずはご相談ください。精液の値段を抑えたい、クラスター対象の精液を使いたいなど、様々なご質問・ご相談に担当GMSがご説明いたします。

体型評価とはどのようなものですか?

お客様の目標、飼養形態によってどのような種雄牛が合っているか、牛群の現状を把握するために、乳頭配置や乳房の深さなど16項目を評価します。

ご利用者様の声

金曾 秀則

Hidenori Kaneso

北海道広尾郡の「有限会社 カネソファーム」で親牛500頭、子牛400頭、合計900頭の牛を育てている。2020年度、 道内での導入は3例目 となる世界初の全自動ロータリーパーラー型搾乳ロボット「DairyProQ(デーリィプロQ)」を導入した。

Q1.GMSを始めたきっかけは?

父がABSで働いていたこともあって、アメリカからきたGMSの一番初期から始めていたと思う。改良が好きで、改良の意志が高い。

Q2.改良の目標は?

改良の目標は、全部同じような牛、扱いやすいような牛で、病気しなくて乳量が稼げるような牛ですね。そういうのもABS担当者と打ち合わせをして改良を進めています。経営面は、頭数は500頭、年間5500トン、10年近くそれぐらいで、増頭というよりも成熟した感じですね。これから僕らができることとすれば、個体の能力を上げていく、そういう面ではゲノムを採取したり、GMSで牛群の能力を高めて、平均乳量をあげていくことですね。自家生産でやっているので、規模の拡大もしません。GMSでHPR の低いような個体にはF1をつけるとか、活用できるのがGMSのいいところ。数値を見て後継牛をとるかとらないかを決められる。 牛群を数値で出せて、見れるところがおもしろいね。

Q3.GMSを導入した効果は?

『本当にちゃんとやってる?改良ってさ。』と思って、ゲノムも出した。友達の家と比べてみても、こんな数値、なかなか無いらしい。やっぱり、結果が出てるよね。乳量とかも。僕が率直に思うのは、初産の牛群は特に乳器がそろってきますね。牛舎に入ったときに、全部高さが同じような牛。牛がそろっているのは満足する点なのかな。他の人もすごいって言ってくれるしね。

Q4.今後の展望は?

改良の面でいうと、ゲノムをとっているので、HPR の高い牛、インデックスの高い雌牛は、採卵したいと思う。低い牛にそれをつけて、牧場内での改良のスピードをあげていく。まだまだできることがあるのかなと、改良の点ではそれが目標。牧場としては今年ロータリーロボットも導入したから、働きやすい環境になったと思う。今まで搾乳は重労働だったから、それがロボットに置き換わったので、作業を軽減させて、持続可能な経営を目指してやっていきたいなと思う 。牛飼いとしてはやっぱりミルクを絞ることもそうだけど、牛を健康に飼っていくことは基本は変わっていかない。基本に忠実に、だけど新しいゲノムや技術は取り入れて、取り入れるべきところは取り入れてみたいなと思う。

2021年10月12日取材

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