未来の牛群、遺伝子で選ぶ。
より正確なメイティングを実現!
特徴
01 未経産時から能力を推定。
後継牛の早期選抜が可能に
生後5日目から検査が可能なため、早期より泌乳能力や体型評価の推定、ベータカゼイン(A2/A2)、無角因子、ハプロタイプのなど多くの情報を得ることができます。これに基づき、繁殖の決定を下すことができ、未経産牛の段階から優れた個体を見つけ出すことができます。


02 検査項目はベータカゼイン(A2/A2)などを含んだ90項目以上
ゲノム検査では生産性や繁殖能力、体型だけではなく疾病発生リスクやベータカゼイン(A2/A2)などが明らかになります。検査結果はアプリまたはパソコンから閲覧・分析が可能で、個体の結果一覧、牛群の能力や健康形質の分布、牛群から大きく外れた牛を発見できたり、全体の傾向や特徴を把握できます。
03 正確なメイティングで牛群の改良をさらに加速させる!
何世代にもわたって目標を達成するために、牛舎に残すべき子牛の選抜、後継牛を生産すべき雌牛の特定、交配種雄牛の選抜など、牛群の遺伝改良を加速させることができます。能力の低い牛を早期淘汰し、無駄な育成経費を削減できます。近親交配を避けながら牛群全体の能力を向上させる交配種雄牛を選抜することができます。検査結果はスマホ・パソコンからいつでも閲覧可能です。常に最新のゲノム情報に月に1度、自動更新します。


04 一度の検査だけで交配サービス(GMS)が一生続くからずーっと安心
一度ゲノム検査をした牛は、生涯を終えるまで、交配サービス(GMS)のサポートを無償で受けることができます。弊社では世界最大の家畜人工授精所であるABS Global社をはじめ、アルタジェネティクス社など海外から6社の輸入精液を取り扱っております。価格を押さえたい、A2ミルクが良いなど、お客様のご要望に合わせた種雄牛選びのサポートや、交配表の作成は何度でも無料でご提供させていただきます。
評価項目一覧
評価項目一覧
| 形質 | 形質の詳細 |
|---|---|
| トータルパフォーマンスインデックス:TPI | ホルスタイン種の改良を総合的に評価するための国際的な基準で、「乳量・体型・健康など、全体的にどれだけ優れた牛か」を評価する指標です。 ■ 主に評価される3つの要素(比率の例):生産性(Milk, Fat, Protein) 約46%、体型(PTATなど) 約28%、健康・寿命・繁殖(Productive Life、Somatic Cell Scoreなど) 約26% ※年ごとに見直され、実用的・経済的なバランス重視で設計されています。 ■ スコアの見方: 数値が高いほど、総合的に優秀な牛 育種価の比較・種牛選抜に広く使用される世界的な基準スコア (例)2025年8月の成績 全米TPIトップ1位~100位➤+3488~+3099 ■ なぜ重要? 乳量・健康・体型のバランスをとった改良が可能 世界中の酪農家や人工授精機関が、種牛選定の基本指標として活用 |
| ネットメリット$:NM$ | 牛が生涯にわたってどれだけ経済的な利益をもたらすかを評価する総合的な育種価(経済指数)で、 「この牛は、一生のうちにいくら分の利益を出せるか」の目安です。 ■ 主に評価される要素:乳量・乳成分(脂肪・たんぱく)、健康(乳房炎・蹄病・子宮炎など)、繁殖能力(受胎率・分娩間隔)、寿命(Productive Life)、飼料効率(Feed Saved)※バランス重視で、実用性・経済性・長期的な収益を反映 ■ スコアの見方:単位はドル($) プラス数値➤将来の収益性が高い優良な牛、繁殖用に優秀 0付近➤平均的な経済価値 マイナス数値➤将来の収益性が低い可能性あり (例)2025年8月の成績 全米ネットメリット$トップ1位~50位➤+1175~+747 ■ なぜ重要? 全体のバランスが良い牛を選ぶための基準 アメリカや世界中で最も広く使われている指標のひとつ *2025年4月には、評価基準が見直され、乳量よりも乳脂肪や飼料効率が重視されるようになりました。 |
| チーズメリット($):CM$ | チーズ製造に適した牛を評価するための総合経済指数で、「この牛はチーズ向きのミルクをどれだけ効率よく出せるか」の目安です。 ■ 主に重視される要素:乳たんぱく質量(特にカゼイン)、乳脂肪量、健康・繁殖・寿命・飼料効率などの要素も含まれる ※ 乳量よりも、チーズの歩留まりに直結する成分(たんぱく・脂肪)を重視 ■ なぜ重要? チーズ製造では、乳たんぱく質と脂肪の量が歩留まり=収益に直結 高たんぱく・高脂肪のミルクを効率よく生産する牛は、加工用途に有利 ■スコアの見方 プラス数値➤チーズ製造に非常に適した乳成分を持つ牛 0付近➤平均的な乳成分価値 マイナス数値➤チーズ製造にあまり向かない乳成分 |
| 放牧メリット($):GM$ | 放牧(グレージング)スタイルの酪農に適した牛を評価する総合経済指数で、「放牧環境でよく働き、効率よくミルクを出せる牛か」の目安です。 ■ 主に重視される要素:繁殖性(妊娠しやすさ)、寿命(長く活躍できるか)、健康性(乳房炎・蹄の強さなど)、飼料効率や体重(草を無駄なく活用できる体型)※ 乳量よりも持続性・健康・効率重視 ■ なぜ重要? 放牧環境では、エサが限られる・移動が多い・自然条件が厳しい 強くて健康で、草を活かして生産できる牛が求められる ■ スコアの見方 プラス数値➤放牧環境での飼育に適しており、効率的に成長・生産できる牛 0付近➤平均的な適応能力 マイナス数値➤放牧適応性が低く、管理に工夫が必要 |
| 収量メリット($):FM$ | 牛乳(液体乳)の販売向けに重視される特徴をもとに算出された経済的な総合評価指数で、 「飲用牛乳向けに、どれだけ価値のある牛か」を示すスコアです。 ■ 主に重視される要素:乳量(ミルクの多さ)*最も重要、乳成分(脂肪・たんぱく質)は比較的重視されない、健康・繁殖性・寿命・飼料効率なども加味される ■ スコアの見方 プラス数値➤乳量が多く、たくさんの牛乳を生産する能力が高い牛 0付近➤平均的な乳量能力 マイナス数値➤乳量が少なめの傾向がある牛 ■ なぜ使われる? 地域や国によっては、乳成分より「量」で牛乳の価値が決まることが多い 液体牛乳として出荷する酪農家にとって、選抜基準として有効 |
| 形質 | 形質の詳細 |
|---|---|
| 乳量(MILK:Milk Yield) | 牛の乳量(ミルクの生産量)を評価する指標で、一定期間(通常305日)あたりの乳の生産量を数値化し比較できるようにしています。 ■ 主な特徴 乳量スコアは乳の総量を表すため、脂肪やタンパク質の含有量は含まれない場合が多い。 繁殖や健康、体型など他の形質は考慮されません。 ■ 活用のポイント 乳量を重視したい酪農経営での選抜に有効。 乳の質(脂肪率・タンパク率)が気になる場合は別途検査が必要。 他の総合スコア(ネットメリット$やTPI)と組み合わせて利用するとバランスの良い選択が可能。 ■スコアの見方 プラス数値➤多くの牛乳を生産できる能力の高い牛 0付近➤平均的な乳量の牛 マイナス数値➤平均より乳量が少ない牛 (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤+2406~+1406(kg) |
| 乳タンパク質量(PRO:Protein) | 牛が生産する牛乳中のタンパク質の量を評価する指標です。乳タンパク質はチーズなど乳製品の品質に重要な成分です。 ■ スコアの見方 プラス数値➤乳タンパク量が多く、乳製品製造に適した牛 0付近➤平均的な乳タンパク量 マイナス数値➤乳タンパク量が少なめの牛 (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤+70~+47(kg) ■ 主な特徴 乳タンパク量は乳量と乳タンパク率の掛け算で決まります。 乳タンパク率(%)が高い牛は乳製品の製造効率が良くなります。 ■ 活用のポイント チーズやヨーグルトなど乳製品の生産性を重視する経営者に重要な指標。 乳量とバランスを取りながら、乳タンパク量を向上させる選抜が望ましい。 ネットメリット$やチーズメリットスコアと併用すると効果的。 |
| 乳タンパク質率(%P:Protein) | 牛乳中に含まれる乳タンパク質の割合(%)を示す指標です。乳タンパク量ではなく、牛乳の全体量に対するタンパク質の比率を表します。 ■ スコアの見方 プラス数値➤乳タンパク質の割合が高く、乳製品の加工に適している傾向 0付近➤一般的な牛乳の乳タンパク質含有率 マイナス数値➤タンパク質含有率が低めで、加工向きとしてはやや劣る場合も ■ 主な特徴 %Pは乳の品質を示す重要な指標の一つ。 チーズ製造やヨーグルト生産など、乳タンパク質含有率が高い方が製品の収量や品質が向上しやすい。 乳量が多くても%Pが低いと、乳タンパク量は増えない場合もあるため注意が必要。 ■ 活用のポイント 乳タンパク質の割合を上げることで、乳製品の効率的な生産が期待できる。 育種や飼養管理で%Pの向上を目指すことも多い。 ネットメリット$やチーズメリットと併用すると効果的。 |
| 乳脂肪量(FAT:Fat) | 牛乳(305日搾乳)に含まれる乳脂肪の量を示す指標です。乳脂肪は乳製品の風味や品質に重要な成分です。 ■ スコアの見方 プラス数値➤乳脂肪量が多く、乳製品製造に適している牛 0付近➤平均的な乳脂肪量や率 マイナス数値➤乳脂肪量や率が少なめの牛 (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤+132~+77(kg) ■ 活用のポイント 乳脂肪率が高い牛はバターやチーズなど脂肪分の多い乳製品に適する。 乳量と乳脂肪率のバランスを見ることが大切。 育種や飼養管理で脂肪成分の向上を目指す際の指標となる。 ネットメリット$やチーズメリットなどの総合スコアと組み合わせて使うのが一般的。 |
| 乳脂肪率(%F:Fat) | 牛乳中に含まれる乳脂肪の割合(%)を示す指標です。乳脂肪率は、乳製品の風味や品質、バター・チーズの製造に重要な成分の割合を表します。 ■ スコアの見方 プラス数値➤乳脂肪の割合が高く、乳製品加工に優れた牛乳を生産 0付近➤一般的な乳脂肪率。標準的な品質。 マイナス数値➤乳脂肪率が低めで、乳製品の収量や風味に影響が出る可能性あり ■主な特徴 乳脂肪率が高いほど、バターやチーズなどの乳製品の収量や質が向上しやすい。 乳量が多くても乳脂肪率が低いと、脂肪量は必ずしも多くならないため注意が必要。 育種や飼養管理において、乳脂肪率の改善は重要な目標の一つ。 ■活用のポイント 乳製品メーカーや酪農家が、製品の品質向上や効率的生産のために注目する指標。 ネットメリット$やチーズメリットなどの他のスコアと合わせて評価するとより効果的。 |
| 飼料効果(FE:Feed Efficiency Index) | 少ない飼料でたくさん乳を出す能力のことで、「どれだけ効率よく飼料を乳に変えられるか」を示す指標です。 ■ なぜ大事? 飼料は酪農で最もコストがかかる部分。 飼料効率のよい牛は、飼料代を節約できて、経済的に有利です。 環境にもやさしく、温室効果ガスの排出削減にもつながります。 ■ スコアの見方 高いプラス数値➤非常に効率よく乳を出せる優良牛 0.0➤平均的な飼料効率 低いマイナス数値➤飼料を多く食べるわりに乳が少ない、効率が悪い牛 ■ 高スコアの牛の特徴 乳量あたりの飼料消費量が少ない 育成・搾乳コストの低減に貢献 環境負荷(メタン排出など)の低減にもつながる 繁殖成績や健康性とバランス良く保つことが重要 |
| 飼料節減(FSAV:Feed Saved) | 同じ量のミルクを生産するのに必要な飼料を、どれだけ節約できるかを示す指標で「この牛はムダなくエサを使って、効率よくミルクを出せるか」の目安です。 ■ 含まれる主な要素:体重、余剰飼料摂取量 ■ スコアの見方:単位は ポンド(lbs)やキログラム(kg) プラス数値➤ 飼料効率が良く、少ない飼料で多くの乳を生産できる牛 0付近➤平均的な飼料効率 マイナス数値➤飼料効率が低く、飼料消費が多めの牛 ■ なぜ重要? 飼料コストは酪農経営の大きな負担 飼料を節約できる牛は、環境負荷も少なく、経済的 |
| 形質 | 形質の詳細 |
|---|---|
| 生産寿命(PL : Productive Life) | 牛が実際にミルクを生産しながら群れにとどまる期間(=現役で活躍する年数)を予測する指標で、 「この牛はどれくらい長く乳を出し続けて活躍できるか」の目安です。 ■高い生産寿命の牛は? 健康で病気になりにくい 繁殖性が良く分娩を続けられる 乳房や足腰が丈夫で長く働ける ■ スコアの見方:単位は「か月」 プラス数値➤平均より長く活躍する能力がある 0付近➤平均的な寿命(標準のホルスタインと同程度) マイナス数値➤平均より短命になる傾向。早期淘汰のリスクあり *(例)+3.0は平均より3か月長く働ける予測 (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤+5.8~+3.8 ■ なぜ重要? 廃用までの期間が長くなり、生涯産乳量が増える 再導入(新しい牛を育てる)コストが減る 健康・繁殖・体型すべてのバランスが反映される |
| 経産牛生存能力(LIV : Livability ) | 経産牛(すでに分娩した成牛)がどれだけ長く健康に生きて、群れにとどまれるかを示す指標で、 「この牛は病気や事故で早く死んだり廃用になりにくいか」の目安です。*生産寿命と非常に似通っているように見えますが、生産寿命は牛群内で淘汰されるか死亡するまでの在群期間を示したものです。 ■ スコアの見方: プラス数値➤ 健康で長生きしやすい(群に長くとどまる) 0付近➤平均的な数値(平均値は80%。生産性のある娘牛が 80%、2.8産時に在群しているという意味。) マイナス数値 ➤ 病気やケガで早期に廃用・死亡のリスクが高い *例:ラブロン(29HO16701)経産牛生存能力+2.0 = ラブロンの娘牛は、その 82.0% が 2.8 産まで在群できることを表す。 ■ なぜ重要? 牛の寿命が延びる=生涯産乳量が増える 治療費や再導入コストの削減 繁殖・搾乳サイクルが安定 |
| 未経産牛生存能力(HLIV:Heifer Livability) | 離乳後から初産(初めての分娩:生後2日目から18ヶ月齢まで)までの若い雌牛の生存率を示す指標で、「育成中の若い雌牛が無事に育って、初産まで生き残るかどうか」の目安です。 ■ スコアの見方: プラス数値 ➤ 健康で死亡リスクが低い 0付近➤平均的な数値(米国のホルスタイン種とジャージー種の平均雌牛生存率は96%です。) マイナス数値 ➤ 病気や事故などで廃用や死亡のリスクが高い *例えば、未経産牛生存能力が+1.0%のホルスタイン種の雄牛は、その雌牛の平均生存率が97%になると予想されます。未経産牛生存能力が-1.0%のホルスタイン種の雄牛の雌牛の平均生存率は95%と予想されます。 ■ なぜ重要? 育成コストを無駄にしない 健康で繁殖・搾乳に使える牛が多い=経済的に有利 繁殖・哺育・育成管理の質を評価できる |
| 娘牛妊娠率(DPR: Daughter Pregnancy Rate) | その牛の娘(雌牛)が、妊娠しやすいかどうかを示す繁殖能力の指標で、 「この牛の娘は、どれくらい早く妊娠するか」の目安です。 ■ 内容のポイント: 発情の再開が早いか 授精1回あたりの受胎率 分娩後の回復力や健康状態 ■ スコアの見方:娘牛妊娠率が1.0%増加すると、空胎日数は4日間短縮します。 プラス数値➤娘牛は妊娠しやすい 0付近➤平均的な数値 マイナス数値➤繁殖効率が悪くなり、コスト増につながる (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤+4.5~+1.9 ■ なぜ重要? 妊娠しやすい=分娩間隔が短くなる 繁殖成績が安定し、経営効率が向上 |
| 体細胞スコア(SCS:Somatic Cell Score) | 牛乳中の体細胞数(Somatic Cell Count)を指数化したもので、乳房の健康状態を示す指標で、 「乳房炎になりにくいかどうか」の目安です。 ■ 体細胞数とは? 白血球など、牛の免疫細胞の数 数が多い=乳房が炎症(乳房炎)を起こしている可能性が高い ■ スコアの見方:体細胞スコアが3.0未満の動物は体細胞スコアと体細胞数が低く、乳房炎の症例数が少ない娘牛をつくると予測され、一方、3.0を超えると、子牛の体細胞数が品種平均を超えると予想されます。 数値が低いほど良い(健康な乳房) 数値が高いと、乳房炎や乳質の低下リスクが高い (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤2.51~2.72 ■ なぜ重要? 乳房炎は乳量の低下・治療費・廃用リスクにつながる 乳質(品質)や出荷基準にも影響する |
| 未経産牛受胎率(HCR:Heifer Conception Rate) | 初めて妊娠を目指す若い雌牛(未経産牛)が、人工授精1回で妊娠する確率を示す指標で、 「若い雌牛が妊娠しやすいかどうか」の目安です。 ■ スコアの見方: プラス数値➤1回の授精で妊娠しやすい 0付近➤平均的な数値 マイナス数値➤授精回数が増えてコストや時間がかかる *+ 1 の場合、ベース年(2020年生まれ)の平均値と比較して妊娠する可能性が 1% 高くなります。 ■ なぜ重要? 初産年齢を早める → 生涯産乳量アップ 繁殖効率の改善 育成コストの削減 |
| 経産牛受胎率(CCR:Cow Conception Rate) | 経産牛(すでに出産経験のある雌牛)が人工授精1回で妊娠する確率を示す指標で、「この牛は授精して妊娠しやすいかどうか」の目安(経産牛の場合)です。 ■ スコアの見方: プラス数値➤数値が高いほど受胎しやすい 0付近➤平均的な数値 マイナス数値➤人工授精を何度も繰り返す必要があり、コストや時間がかかる *+ 1 の場合、ベース年(2020年生まれ)の平均値と比較して経産牛時に受胎する確率が1%高いとされます。 ■ なぜ重要? 繁殖効率の向上 分娩間隔の短縮 飼養コストの削減と生産性の向上 |
| 乳房炎(MAST:Mastitis) | 乳房炎の抵抗性を表す指数。値は病気抵抗性のパーセンテージポイントを示し、ベース年(2020年生まれ)の平均値は0で、より高い値が望ましいです。高値は低値の牛群と比較して疾患リスクが低いことを意味しています。 |
| 子宮炎(MET:Metritis) | 子宮炎の抵抗性を表す指数。値は病気抵抗性のパーセンテージポイントを示し、ベース年(2020年生まれ)の平均値は0で、より高い値が望ましいです。高値は低値の牛群と比較して疾患リスクが低いことを意味しています。 |
| ケトーシス(KETO:Ketosis) | ケトーシスの抵抗性を表す指数。値は病気抵抗性のパーセンテージポイントを示し、ベース年(2020年生まれ)の平均値は0で、より高い値が望ましいです。高値は低値の牛群と比較して疾患リスクが低いことを意味しています。 |
| 第四胃変位(DA:Displaced Abomasum) | 第4胃変位における抵抗性を表す指数。値は病気抵抗性のパーセンテージポイントを示し、ベース年(2020年生まれ)の平均値は0で、より高い値が望ましいです。高値は低値の牛群と比較して疾患リスクが低いことを意味しています。 |
| 胎盤停滞(RP:Retained Placenta) | 胎盤停滞における抵抗性を表す指数。値は病気抵抗性のパーセンテージポイントを示し、ベース年(2020年生まれ)の平均値は0で、より高い値が望ましいです。高値は低値の牛群と比較して疾患リスクが低いことを意味しています。 |
| 低カルシウム血症(乳熱)(MFEV:Hypocalcemia) | 低カルシウム血症(乳熱)の抵抗性を表す指数。値は病気抵抗性のパーセンテージポイントを示し、ベース年(2020年生まれ)の平均値は0で、より高い値が望ましいです。高値は低値の牛群と比較して疾患リスクが低いことを意味しています。 |
| 受胎指数(FI:Fertility Index) | 牛の繁殖のしやすさ(受胎しやすさ)を示す遺伝的な指標で、 「妊娠しやすい牛かどうか」がわかるスコアです。 ■ 主に含まれる要素: (娘牛妊娠率×0.4)+(経産牛受胎率×0.4)+(未経産牛受胎率×0.1)+(初産分娩日齢×0.1)で計算されます。 ■ スコアの見方: プラス数値➤繁殖性が良い牛 0.0➤平均的な受胎しやすさ マイナス数値➤妊娠しにくい傾向 ■ なぜ大事?: 妊娠しやすい牛は管理がしやすく、経済的ロスが少ない 泌乳と繁殖のバランスが良い牛の選抜に役立つ |
| 疾病形質(HT:Health Trait) | 牛が病気になりにくい体質かどうかを示す遺伝的な指標で、「健康で長く活躍できるかどうか」を見るためのスコアです。 ■ 主な疾病の種類 以下のような病気や健康状態に関する遺伝的傾向が評価されます: 乳房炎:乳腺の炎症のかかりやすさ ケトーシス:産後の代謝性疾患 子宮炎:分娩後の子宮の炎症 第4胃変位:消化器の病気 胎盤停滞:分娩後に胎盤が出ない 低カルシウム血症(乳熱):産後の代謝性疾患 ■ スコアの見方 プラス数値➤病気にかかりにくい、健康で長生きしやすい 0.0付近➤平均的なリスク マイナス数値➤病気にかかりやすい傾向あり ■ なぜ重要? 治療費の削減につながる 牛の寿命が延び、経済的にも有利 繁殖・乳量・飼料効率にも間接的な良い影響あり |
| 形質 | 形質の詳細 |
|---|---|
| 体型PTA(PTAT:Predicted Transmitting Ability for Type) | 乳牛の体型(タイプ)に関する総合的な遺伝評価スコアで、「この牛が子にどれくらい良い体型を遺伝させるか」の目安になります。体のバランス、乳房の形・付き方、足・脚の形状など、体型の重要ポイントを総合的に評価します。 ■ PTATスコアの数値の見方 プラス数値➤スコアが高いほど良い体型(乳牛として理想に近い)を伝える能力がある 0付近➤平均的:特に良くも悪くもない体型 マイナス数値➤やや劣る: 構造的な欠点を持つ体型を伝える可能性がある (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤3.08~2.25 ■関連する個別形質 Udder depth 乳房の深さ(浅い方が良) Rear udder height 後乳房の高さ(高いほど良) Feet & legs 脚の構造(立ち姿、動き) Stature 体高(大型傾向) Dairy form 乳牛らしいシャープさ ■なぜ重要? 高いPTATの牛は美しい体型(ショー向き) 機能的な体型(搾乳や繁殖に有利) 長く活躍できる可能性が高い |
| 乳器の構成(UDC:Udder Composite) | 乳房の形や付き方に関する総合的な遺伝評価スコアで、「良い乳房を持つ子牛を生む力」の目安です。 ■ 主に評価されるポイント: 前乳房・後乳房の付き方 乳房の深さ(地面との距離) 乳頭の位置や長さ 乳房のバランスや構造的な丈夫さ ■ スコアの見方: 平均は 0、数値が高いほど理想的な乳房構造を伝える可能性が高い (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤+2.49~+1.61 ■ なぜ大事?: 搾乳しやすく、乳房炎リスクが低い 長く健康に搾乳できる牛の育成に有利 |
| 肢蹄の構成(FLC:Feet & Legs Composite) | 牛の足・脚の構造や機能性に関する遺伝的な総合評価スコアで、「牛の足回りの丈夫さやバランスが良いかどうか」の目安となります。 ■ 具体的に見る部分は? 以下のような足・脚の特徴が含まれます: ・脚の角度(Foot Angle) 蹄の傾き。理想は適度な角度のある蹄。 ・後肢の構造(Rear Legs - Side View) 横から見た脚の湾曲。まっすぐすぎず、曲がりすぎないのが理想。 ・歩様(Locomotion) 歩き方のスムーズさ・バランスの良さ。 ・後肢の付き方(Rear Leg – Rear View)後ろから見た脚の間隔。まっすぐで広すぎず狭すぎないのが望ましい。 ■ スコアの見方 プラス数値➤理想的な脚の形で、健康に長く活躍できる 0付近➤一般的なレベル。大きな欠点も長所もない マイナス数値➤脚の弱さや将来的なトラブルの可能性がある (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤+2.80~+1.42 *脚は「命の土台」とも言われるほど、乳牛の寿命・生産性・管理性に直結します。 *Feet & Legs Compositeが高い牛は、健康寿命の長い優良牛になりやすいです。 ■なぜ重要? 健康な脚=長く働ける牛 乳牛は1日中立っている時間が多く、脚が悪いと 乳量が減ったり、繁殖や移動にも悪影響 脚の構造は一度悪くなると治りにくいため、育種段階での予防が大切 |
| 体重の構成(BWC:Body Weight Composite) | 牛の体重の遺伝的な傾向を示すスコアで、その牛が「どのくらい大きくなる体型を子に伝えやすいか」を表しています。 ■ スコアの見方*体重の構成が1.0増加すると、成熟時の体重が35ポンド(15.88kg)増加すると予測されます。 プラス数値➤ 体が大きくなりやすい(=体重が重くなる) 0.0付近➤平均的な体重傾向 マイナス数値➤体が小さくなりやすい(=体重が軽くなる) (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤+3.09~+1.61 ■なぜ重要? 育種目的によって、「大きな牛を目指すか、効率的な小さめの牛を目指すか」で、BWCのスコアは重要な判断材料になります。 大きい牛(+値)➤骨格が大きく見栄えが良い。乳量が多い傾向があることも。ただし、維持コストが高くなる 小さい牛(−値)➤ 飼料効率が良く、維持費が安い。管理しやすく、環境負荷が少ない |
| 体高(ST:Stature) | 牛の体高(=肩までの高さ)を示す体型評価の指標で、「この牛は大きいか、小さいか」の目安です。 ■ スコアの見方:単位はインチ プラス数値➤体が大きく、高い牛 0付近➤平均的:特に良くも悪くもない体型 マイナス数値➤小柄でコンパクトな牛 ■ なぜ重要? 体が大きいと見た目が立派 ただし、大きすぎると飼料コストが増えたり、管理が大変な場合もある 用途(ショー用/実用型)や施設環境によって、理想の大きさは異なる |
| 強さ(SR:Strength) | 牛の“がっしり感”や“骨格の太さ・体の幅”を評価する体型指標で、「この牛は骨太で、しっかりした体つきかどうか」の目安です。 ■ 主に見るポイント: 胸の幅 骨格の太さ・筋肉量の印象 ■ スコアの見方: プラス数値➤がっしり体型、力強く見える牛 0付近➤ 平均的:特に良くも悪くもない体型 マイナス数値➤ほっそりした、繊細な体型の牛 ■ なぜ重要? 体がしっかりしている牛は、飼料摂取量が多く、体力があり、長く活躍しやすい ただし、大きすぎると肥満や管理のしづらさにつながることもある |
| 体の深さ(BD:Body Depth) | 牛の胴の深さ(前肋から後肋までの肋の深さ)を評価する体型指標で、「この牛のお腹まわりは、どれくらい深くて広いか」の目安です。 ■ スコアの見方: プラス数値➤胴が深く、内臓容量が大きい=たくさんエサを食べられる 0付近➤平均的:特に良くも悪くもない体型 マイナス数値➤胴が浅く、コンパクトな体型 ■ なぜ重要? 胴が深い牛は、飼料摂取量が多く、生産能力が高い傾向 ただし、過度に深いと重すぎる体型や乳房下垂のリスクも |
| 泌乳形質(DF:Dairy Form) | 牛が乳牛らしい体型(=乳生産に適した体型)をどれくらい持っているかを示すスコアで、「乳を出すための体つきかどうか」を見る指標です。「平骨で引き締まった体つきかどうか」がポイントで、エネルギーを乳に変える効率の良さの指標とされます。 ■ どんな特徴を見ているの? ・骨の細さ・シャープさ ・首の長さ・細さ ・肋の開き(リブの開き具合・広がり) ・皮膚の薄さ ・体の深さや形のしなやかさ これらの要素が組み合わさり、「乳牛らしい体つきか」が判断されます。 ■ スコアの見方 プラス数値➤非常に乳用的で、シャープな体型。高能力牛に多い。 0.0付近➤可もなく不可もなし。やや肉用的体型の傾向もあり。 マイナス数値➤肉用牛のようにがっしりして乳用的でない可能性あり。 ■なぜ重要? 高スコアのメリット➤乳量が多くなる傾向、代謝が活発、搾乳に適した体型 低スコアの傾向➤がっしりしているが、乳量に不利なことも、飼料効率や繁殖性で注意が必要な場合あり、肉用的に見える場合がある |
| 尻の角度(RA:Rump Angle) | 牛の尻(ランプ)の傾き具合を評価する体型指標で 「腰角に対して坐骨が水平か、傾いているか」の目安です。 ■ スコアの見方: プラス数値➤尻が後ろに向かって下がっている(急傾斜) 0付近➤平均的:特に良くも悪くもない体型 マイナス数値➤ 尻が水平またはやや上がり気味 ■ なぜ重要? 適度な傾きは、スムーズな分娩や繁殖器の健康に良い 斜尻だと乳房容積が小さくなる 坐骨が高すぎると分娩が難しくなる場合がある ■ 理想的な角度: ゆるやかに後方へ傾いた自然なラインが望ましい 値がゼロに近づくほど望ましい。 |
| 尻の幅(RW:Rump Width) | 牛の尻(坐骨)の横幅を評価する体型指標で、「この牛の坐骨の幅は広いかどうか」の目安です。 ■ スコアの見方:*単位はインチ プラス数値➤ 坐骨(尻)が広い牛 0付近➤平均的:特に良くも悪くもない体型 マイナス数値➤坐骨が狭い牛 ■ なぜ重要? 坐骨が広いと、分娩がしやすくなる(難産リスクが低い) 子牛が生まれるスペースが十分あり、母子ともに安全 繁殖性の高い牛づくりに役立つ |
| 後肢側望(LS:Rear Legs -Side View) | 牛の後ろ脚を横から見たときの角度(飛節の曲がり具合)を評価する体型指標で、「後ろ脚がまっすぐか、曲がりすぎていないか」を見る指標です。 ■ スコアの見方: プラス数値➤ 脚が曲がりすぎ 0付近➤平均的:特に良くも悪くもない体型 マイナス数値➤ 脚がまっすぐすぎて硬い印象 理想は、適度な曲がりで、柔軟に動けること ■ なぜ重要? 正しい角度は、歩行の安定・立ちやすさ・足腰の持久力に直結 曲がりすぎると蹄や関節の病気の原因になる まっすぐすぎると、柔軟性がなくケガをしやすくなる |
| 後肢後望(LR:Rear Legs -Rear View) | 牛の後ろ脚を後ろから見たときのまっすぐさ(脚の並び方)を評価する体型指標で、「後ろ脚がまっすぐに地面に向かっているかどうか」の目安です。 ■ スコアの見方: 理想は、まっすぐ下に伸びた脚(安定感がある) スコアが低すぎる(外向き・内向き)と、関節や蹄に負担がかかる 値が高いほど、動物は後肢でより直線的に歩く傾向があります。 ■ よくある脚の形: 外向き(O脚) → バランスが悪く、負担がかかる 内向き(X脚) → 関節や蹄の病気の原因になりやすい ■ なぜ重要? 正しい脚の形は、長く健康に歩ける・立てる・搾乳しやすい 蹄病や足のトラブル予防にもつながる |
| 蹄の角度(FA:Foot Angle) | 牛の後肢の蹄(ひづめ)の角度の遺伝的傾向を示す評価項目で「丈夫な足かどうか」の目安になる大事な指標です。主に後ろ足を横から見たときの蹄の傾きを基準に評価されます。理想的な蹄角度は、やや立ち気味の45度前後とされています。 ■スコアの見方: +3.0 以上➤非常に良い:蹄がしっかり立っていて、バランスが良い。 +1.0 ~ +2.9➤良い:適切な角度。移動もスムーズ。 0.0➤平均:標準的な蹄角度。 マイナス値➤注意:寝蹄(フラットな蹄)傾向。歩行に問題が出やすい。 ■なぜ重要? ➤良好な蹄角度のメリット:歩行が安定し、蹄病リスクが低い、立ち姿がしっかりしている、長く健康に働ける ➤不良な角度のデメリット蹄がすり減りやすい・負担がかかる、牛床や搾乳場で転倒しやすくなる、生産寿命が短くなるリスク |
| 肢蹄の得点(FLS:Feet/Legs Score) | 牛の蹄(ひづめ)と脚の全体的な丈夫さ・構造を総合的に評価する体型指標で、「この牛の足腰は丈夫かどうか」の総合スコアです。 ■ 含まれる主な要素: 後ろ脚の形(横・後ろから見た角度) 蹄の形や角度(適度な傾きがあるか) 歩き方のスムーズさ(踏み出し・姿勢) ■ スコアの見方: 数値が高いほど、足腰が丈夫で正しい形をしている 数値が低いと、蹄や関節にトラブルが起きやすい ■ なぜ重要? 丈夫な足は、歩行・立ち上がり・繁殖・搾乳作業すべての基本 足腰の弱い牛は、寿命が短くなり、管理コストが増える |
| 前乳房の付着(FU:Fore Udder Attachment) | 前乳房の腹壁への付き方を評価する体型指標で 「前側の乳房が腹壁にしっかり・なめらかにつながっているか」の目安です。 ■ スコアの見方: 高い数値 → 前乳房が腹壁にしっかり、なめらかについている(理想的) 低い数値 → 前乳房がたるみ気味で、抱きかかえているように見える ■ なぜ重要? しっかりした前乳房の付着は、 ➤ 乳房の支持力が高く、長く健康な状態を保てる 弱い付着だと、 ➤ 乳房が垂れやすく、搾乳機が装着しにくくなったり、乳房炎のリスクが上がる |
| 後乳房の高さ(UH:Rear Udder Height) | 乳牛の後ろ乳房(後乳)の付着位置の高さを表すスコアで、高くしっかりと上に付いている方が理想的で、乳量・健康・乳房寿命に良い影響を与えます。 ■スコアの見方*単位はインチ +2.0 ~ +3.0以上➤優秀:非常に高くてしっかりとした乳房。理想的な形。 +1.0 ~ +1.9➤良い:適度に高い。十分な乳房構造。 0.0➤平均:一般的な高さ。可もなく不可もなし。 マイナス値➤ 低い:垂れ気味で構造的に弱い可能性がある。乳房炎リスクも上がる。 ■なぜ重要? 高い後乳房のメリット➤乳房容積が確保でき乳量が多くなる傾向、機械搾乳がしやすい 低い後乳房のデメリット➤乳房が垂れやすい、乳首の位置が不安定になる可能性あり |
| 後乳房の幅(UW:Rear Udder Width) | 牛の後乳房の横幅(左右の広がり)を評価する体型指標で、「後乳房がどれだけ広くて丈夫にできているか」を示します。 ■ スコアの見方:単位はインチ 高い数値 ➤後乳房が広くてしっかりしている(良好) 低い数値 ➤狭くて小さい(やや劣る) ■ なぜ重要? 幅広い後乳房は、乳量を多く支えられ、乳房の健康維持にもつながります。 狭い後乳房は、搾乳効率が下がったり、乳房炎のリスクが高まることがあります。 |
| 懸垂靭帯(UC:Udder Cleft) | 牛の乳房の中央にある「くびれ」や「締まり具合」を評価し、「乳房がピシッと引き締まっているかどうか」を表すスコアで乳房の形の良さ・垂れにくさに直結します。 ■スコアの見方:単位はインチ +3.0 以上➤優良:非常に引き締まりが良く、乳房がしっかり中央で分かれている。美しい乳房。 +1.0 ~ +2.9➤良好:適度に締まっており、安定した乳房形状。 0.0➤標準:平均的な乳房溝。問題ないがやや平坦な印象。 −1.0 ~ −2.9➤注意:中央のくびれが浅く、垂れ気味の傾向。靭帯の緩みの可能性。 −3.0 以下➤不良:乳房が平坦で広がり、懸垂靭帯が弱くトラブルになりやすい。 ■ なぜ大事? 良い乳房溝(高スコア)➤乳房がきれいに上がっている、寿命が長くなりやすい 悪い乳房溝(低スコア)➤垂れやすく、乳房炎のリスクが上がる、機能的に劣化しやすい |
| 乳房の深さ(UD:Udder depth) | 乳房の深さ(飛節端から乳房の底までの距離)を評価する体型指標で、「乳房がどれだけ低く垂れ下がっているか」の目安です。 ■ スコアの見方:単位はインチ 数値が高い ➤ 乳房が高く、地面から離れている(理想的) 数値が低い ➤ 乳房が低く垂れ下がっている(乳房炎リスクが高まる) ■ なぜ重要? 乳房が高い位置にあると、 ➤ 搾乳がしやすく、乳房炎などの病気リスクが減る 深く垂れ下がっていると、 ➤ 汚れやすく損傷を受けやすい |
| 前乳頭の配置(FT:Front Teat Placement) | 前乳房の乳首(乳頭)がどの位置にあるかを評価する体型指標で、「前乳房の乳首がまっすぐ・適切な位置に並んでいるか」の目安です。 ■ スコアの見方: 理想は、前乳房の中央やや内側にまっすぐ向いている配置 外側すぎたり、内側すぎると、搾乳機の装着が難しい 値が0に近いほど望ましい値です。 ■ なぜ重要? 適切な乳首の配置は、 ➤搾乳作業がスムーズになり、乳房の健康維持につながる 位置が悪いと、 ➤乳首が傷つきやすく、搾乳トラブルの原因に |
| 後乳頭の配置(RT:Rear Teat Placement) | 後乳房の乳首(乳頭)がどの位置にあるかを評価する体型指標で、「後乳房の乳首がまっすぐ・適切な位置に並んでいるか」の目安です。 ■ スコアの見方:単位はインチ 理想は、後乳房の中央に近く、まっすぐ下に向いている配置 外側すぎたり内側すぎると、搾乳機の装着が難しくなります 値が0に近いほど望ましい値です。 ■ なぜ重要? 適切な乳首配置は、 ➤搾乳効率を高め、乳首の損傷リスクを減らす 配置が悪いと、 ➤搾乳トラブルや乳房炎のリスクが増える |
| 乳頭の長さ(TL:Teat Length) | 乳首の長さを評価する体型指標で、 「乳首が適切な長さかどうか」を示す目安です。 ■スコアの見方:単位はインチ プラス数値➤長めの乳頭を伝える傾向 0.0付近➤平均的な乳頭長(理想的な長さ) マイナス数値➤短めの乳頭を伝える傾向 ■ なぜ重要? 適度な長さの乳首は、搾乳機がしっかり装着できて効率的に搾乳できる 乳首が長すぎると搾乳機が外れやすく、短すぎると搾りにくい |
| 形質 | 形質の詳細 |
|---|---|
| 初産分娩日齢(EFC:Early First Calving) | 初めての分娩(初産)を早く迎える傾向を示す指標で 「この牛は若いうちに初産を迎えやすいかどうか」の目安です。 ■ なぜ重要? 初産が早い牛は、早くから搾乳できる(生産開始が早い) 生涯での産乳回数が増える可能性がある 育成期間が短く済むため、コスト削減にもつながる ■ スコアの見方: プラス数値➤数値が好ましいことを示し、初産年齢が若いことを意味します。 0付近➤平均的な数値 マイナス数値➤遅すぎると管理コストや繁殖効率に悪影響 *+2日の雄牛は、初産分娩日齢が0の雄牛と比較して、その娘の初産年齢を2日短縮する遺伝子を保有していると推定されます。 |
| 妊娠期間(GL:Gestation Length) | 牛の妊娠期間(受胎から分娩までの日数)を示す指標で「妊娠が何日くらい続くか」の目安です。 ■スコアの見方:単位は日 プラス数値➤妊娠期間が平均より長くなる 0付近➤平均的な数値(ホルスタイン種の平均は277日) マイナス数値➤平均に比べて妊娠期間が短い。低い数字の方が好ましいとされます。 (例)+4の場合は281日、-5の場合は272日の妊娠期間が予想されます。 ■ なぜ重要?: 短すぎると子牛が未熟になりやすい 長すぎると子牛が大きくなりすぎて難産のリスクが高まる 繁殖サイクルの管理や分娩予定日の予測にも役立つ |
| 種雄牛分娩難易度(SCE:Sire calving ease) | 牛の種雄牛がどれだけ「楽に子牛を産ませる」かを示す指標で、この種雄牛の子を母牛が「楽に分娩できる確率」を数値で表しています。 ■ スコアの見方 平均値は1.77%です。 (平均より)高い数値 ➤ 要注意(難産傾向):子牛が大きく、分娩時に介助が必要なことも。初産には不向き。 (平均より)低い数値 ➤非常に良い(分娩しやすい):子牛が小さめで、母牛に負担が少ない。初産にも安心。 例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤0.7~1.0 ■使用のポイント 初産の雌牛(若牛)に種付けする場合は、スコアが低い牛(≒分娩が楽な種雄牛)を選ぶと安心です。 スコアが高い種雄牛は分娩事故のリスクも。 |
| 娘牛分娩難易度(DCE:Daughter Calving Ease) | ある種雄牛の娘(雌牛)が、どれだけ楽に子牛を産めるかを予測したスコアで、「この種雄牛の娘は分娩がしやすい(=難産が少ない)か?」」を見る指標です。 ■ スコアの見方: 平均値は2.59%です。 (平均より)低い数値➤娘は分娩がとてもスムーズ。繁殖成績も良好。 (平均より)高い数値➤娘はやや難産になりやすい傾向。管理に注意。 (例)2025年8月の成績 全米トップ1位~50位➤0.7~1.2 ■ なぜ大切?: 分娩が楽な牛は、母体のダメージが少なく、産後の回復も早い 健康な母子ともに育成しやすく、経済的損失を減らせる |
| 種雄牛死産率(SSB:Sire Stillbirth) | その牛(種雄牛)を父に持つ子牛が死産になる確率を示す指標で、「この雄牛の子牛が、生まれるときに死産または24時間以内に死亡する割合」の目安です。 ■ なぜ死産が起きるの? 多くは 子牛が大きすぎる(難産) ことが原因 特に初産牛に使う場合、子牛が生まれやすい種雄牛が望まれます ■ スコアの見方: 平均値は4.29%です。 (平均より)低い数値ほど良い(死産が少ない) (平均より)高い数値だと子牛が大きくて難産・死産のリスクが高い |
| 娘牛死産率(DSB:Daughter stillbirth) | 娘牛(雌子牛)が出産したときに死産になる確率を示す指標で「この牛の娘が出産したとき、子牛が死産または24時間以内に死亡する割合」の目安です。母牛としての分娩時の胎児の生存率に関係します。 ■ スコアの見方: 平均値は6.13%です。 (平均値より)低い数値ほど娘は死産率が低く、分娩後の子牛が元気に育つ可能性が高い (平均より)高い数値ほど娘が死産を起こしやすい傾向。繁殖・哺育リスクあり *スコアは「死産となる確率(%)」で、低い数値(%)ほど良いとされます。(例:Daughter Stillbirth が 6% → 娘の100回の分娩で約6回が死産の可能性) ■ なぜ重要?: 死産率が高いと、子牛の損失・再繁殖の手間・母牛の健康悪化につながることがあります。 飼養管理コストや経営効率にも影響します。 死産の少ない系統は、繁殖効率と経済性が高い |
| 形質 | 形質の詳細 |
|---|---|
| コレステロール欠乏症ハプロタイプ(CD:Cholesterol Deficiency) | コレステロールの代謝異常が原因で 「牛が正常に成長できず、健康障害や死亡につながる遺伝病」です。 ■ 症状や影響: 生まれた子牛が成長不良や発育障害を起こす 重度の場合は生後間もなく死亡することもある ■ なぜ重要? この遺伝子を持つ牛から生まれる子牛は発症リスクがあるため、遺伝子検査でキャリア(保因者)を特定し、繁殖管理で避ける必要があります ■ ゲノム検査結果の見方 CDF➤ ノーマル(正常):CD遺伝子の変異なし。交配制限なし。 CDC➤保因牛(キャリア):異常遺伝子を1つ保有。繁殖牛として使用可能だが、他のキャリアとの交配は避けるべき。 |
| 牛白血球粘着不全症(BLAD:Bovine Leukocyte Adhesion Deficiency) | 牛の遺伝性免疫疾患の一つで、白血球が正常に働かず感染症にかかりやすくなる病気です。 ■ 症状や影響: 免疫機能が低下し、感染症(肺炎や口内炎など)にかかりやすい 成長遅延や早期死亡の原因になることが多い ■ なぜ重要? 保因牛(キャリア)同士の交配を避けることで、発症を防げるため遺伝子検査による管理が不可欠 ■ ゲノム検査結果の見方 BLF➤ 正常:BLAD遺伝子の変異なし。交配制限なし。 BLC➤ 保因牛(キャリア): 発症しないが、異常遺伝子を1つ持つ。交配相手に注意。 |
| ウリジン一リン酸シンターゼの欠損 | ホルスタイン種に見られる致死性の遺伝性疾患です。 ■ 症状や影響: ウリジン一リン酸シンターゼ(DUMPS:Deficiency of Uridine Monophosphate Synthase)酵素が欠損すると、胎子(受精卵)は着床できず、初期胚の段階で死亡します。 キャリア同士の交配では、25%の確率で着床失敗・繁殖ロスが起きます。 ■ なぜ重要? キャリア(N/DP)同士を交配すると25%の胚がDP/DP(致死)となり、受胎せず繁殖失敗。受胎率の低下や繰り返す不受胎の原因となる。人工授精や繁殖計画で、交配相手のDPステータスを必ず確認する。 ■ ゲノム検査結果の見方 DPF➤正常牛:遺伝子に異常なし。交配制限なし。 DPC➤保因牛(キャリア):異常遺伝子を1つ持つ。健康だが交配相手に注意が必要。 |
| 第1ホルスタインハプロタイプ(HH1:First Holstein haplotype affecting fertility) | ホルスタイン牛の特定の遺伝子組み合わせ(ハプロタイプ)で、胚発生が停止し、出生することはありません。 ■ 主な影響: 繁殖効率が悪化し、経済的損失につながる ■ なぜ重要? 繁殖成績に大きなマイナス影響があるため、遺伝子検査でキャリア牛を特定し、交配を管理することが必要 ■ ゲノム検査結果の見方 HH1T➤正常牛:遺伝子に異常なし。交配制限なし。 HH1C➤保因牛(キャリア):異常遺伝子を1つ持つ。健康だが交配相手に注意が必要。 |
| 第2ホルスタインハプロタイプ(HH2:Second Holstein haplotype affecting fertility) | ホルスタイン牛の特定の遺伝子組み合わせ(ハプロタイプ)で、胚発生が停止し、出生することはありません。 ■ 主な影響: 繁殖効率が悪化し、経済的損失につながる ■ なぜ重要? 繁殖成績に大きなマイナス影響があるため、遺伝子検査でキャリア牛を特定し、交配を管理することが必要 ■ ゲノム検査結果の見方 HH2T➤正常牛:遺伝子に異常なし。交配制限なし。 HH2C➤保因牛(キャリア):異常遺伝子を1つ持つ。健康だが交配相手に注意が必要。 |
| 第3ホルスタインハプロタイプ(HH3:Third Holstein haplotype affecting fertility) | ホルスタイン牛の特定の遺伝子組み合わせ(ハプロタイプ)で、胚発生が停止し、出生することはありません。 ■ 主な影響: 繁殖効率が悪化し、経済的損失につながる ■ なぜ重要? 繁殖成績に大きなマイナス影響があるため、遺伝子検査でキャリア牛を特定し、交配を管理することが必要 ■ ゲノム検査結果の見方 HH3T➤正常牛:遺伝子に異常なし。交配制限なし。 HH3C➤保因牛(キャリア):異常遺伝子を1つ持つ。健康だが交配相手に注意が必要。 |
| 第4ホルスタインハプロタイプ(HH4:Fourth Holstein haplotype affecting fertility) | ホルスタイン牛の特定の遺伝子組み合わせ(ハプロタイプ)で、胚発生が停止し、出生することはありません。 ■ 主な影響: 繁殖効率が悪化し、経済的損失につながる ■ なぜ重要? 繁殖成績に大きなマイナス影響があるため、遺伝子検査でキャリア牛を特定し、交配を管理することが必要 ■ ゲノム検査結果の見方 HH4T➤正常牛:遺伝子に異常なし。交配制限なし。 HH4C➤保因牛(キャリア):異常遺伝子を1つ持つ。健康だが交配相手に注意が必要。 |
| 第5ホルスタインハプロタイプ(HH5:Fifth Holstein haplotype affecting fertility) | ホルスタイン牛の特定の遺伝子組み合わせ(ハプロタイプ)で、胚発生が停止し、出生することはありません。 ■ 主な影響: 繁殖効率が悪化し、経済的損失につながる ■ なぜ重要? 繁殖成績に大きなマイナス影響があるため、遺伝子検査でキャリア牛を特定し、交配を管理することが必要 ■ ゲノム検査結果の見方 HH5T➤正常牛:遺伝子に異常なし。交配制限なし。 HH5C➤保因牛(キャリア):異常遺伝子を1つ持つ。健康だが交配相手に注意が必要。 |
| 第6ホルスタインハプロタイプ(HH6:Sixth Holstein haplotype affecting fertility) | ホルスタイン牛の特定の遺伝子組み合わせ(ハプロタイプ)で、胚発生が停止し、出生することはありません。 ■ 主な影響: 繁殖効率が悪化し、経済的損失につながる ■ なぜ重要? 繁殖成績に大きなマイナス影響があるため、遺伝子検査でキャリア牛を特定し、交配を管理することが必要 ■ ゲノム検査結果の見方 HH6T➤正常牛:遺伝子に異常なし。交配制限なし。 HH6C➤保因牛(キャリア):異常遺伝子を1つ持つ。健康だが交配相手に注意が必要。 |
| 第7ホルスタインハプロタイプ(HH7:Seventh Holstein haplotype affecting fertility) | ホルスタイン牛の特定の遺伝子組み合わせ(ハプロタイプ)で、胚発生が停止し、出生することはありません。 ■ 主な影響: 繁殖効率が悪化し、経済的損失につながる ■ なぜ重要? 繁殖成績に大きなマイナス影響があるため、遺伝子検査でキャリア牛を特定し、交配を管理することが必要 ■ ゲノム検査結果の見方 HH7T➤正常牛:遺伝子に異常なし。交配制限なし。 HH7C➤保因牛(キャリア):異常遺伝子を1つ持つ。健康だが交配相手に注意が必要。 |
| 牛ウイルス性下痢症(BVD) | 牛に感染するウイルス性の伝染病で、消化器や免疫系に影響を与える病気です。 |
| ジャージー ハプロタイプ 1(JH1:Jersey haplotype 1) | ジャージー牛に見られる特定の遺伝子の組み合わせ(ハプロタイプ)で、胚発生が停止し、出生することはありません。 ■ 主な影響: 繁殖効率が悪化し、経済的損失につながる ■ なぜ重要? 繁殖成績や子牛の健康に影響するため、遺伝子検査によってキャリア牛を特定し、繁殖管理を行う必要があります。 ■ ゲノム検査結果の見方 JH1T➤正常牛:遺伝子に異常なし。交配制限なし。 JH1C➤保因牛(キャリア):疾患遺伝子を1つ持つ。健康だが交配相手に注意が必要。 |
| ベータカゼイン(Beta Casein) | 牛乳のたんぱく質「カゼイン」の一種(全体の約30%)。牛乳中のたんぱく質の性質や消化性に関わる重要な成分。 ■ A1型とA2型の違い A1型:一般的なホルスタイン種などに多く、消化時に「BCM-7」というペプチドが生じることがある。これが一部の人の体調に影響する可能性が指摘されている。 A2型:ジャージー種や一部のホルスタインに見られ、BCM-7を出さないとされ、より消化にやさしいとされる。 ■ なぜ注目されている? A2ミルク(A2型ベータカゼインのみを含む牛乳)は、お腹の不快感を感じやすい人でも飲みやすい可能性があり、健康志向の消費者に注目されています。 ■ゲノム検査結果の見方 A1/A1➤すべてA1型のβ-カゼインを生成。 A1/A2➤ 子牛にA2型を受け継ぐ可能性あり。ミルクは一部A1含む。 A2/A2➤A2ミルク生産可能。A2遺伝子のみ保有。 ■実務での活用 A2/A2 の牛を選抜繁殖することで、将来的に「A2ミルク専門群」を作ることが可能。 近年では、A2牛乳を好む消費者や市場もあるため、マーケティングにも活用できます。 キャリア(A1/A2)牛も、A2/A2の牛と交配すれば50%の確率でA2/A2の子牛が生まれます。 ベータカゼインのゲノム検査は、「よりやさしいミルク」づくりへの第一歩。 繁殖戦略や製品差別化のカギとなる遺伝情報です。 |
| β-ラクトグロブリン(Beta-Lactoglobulin) | β-ラクトグロブリンは、牛乳に含まれる主要なホエイ(乳清)タンパク質のひとつで、アレルゲン性や乳製品の加工特性に関わる遺伝的バリアントが知られています。ゲノム検査によって、このたんぱく質の型(遺伝子型)を判定できます。 |
| 短脊椎症(BRAC:Brachyspina) | 牛の遺伝性疾患の一つで、背骨が短く奇形になる病気です。 ■ 症状や影響: 背骨が短く曲がっている 歩くのが困難、成長が遅い 重症の場合は生後間もなく死亡することもある ■ なぜ重要? キャリア同士の交配を避けるために、遺伝子検査で保因牛を特定し、発症防止が必要 ■ ゲノム検査結果の見方 BYF➤正常牛:遺伝子に異常なし。交配制限なし。 BYC➤保因牛(キャリア):異常遺伝子を1つ持つ。健康だが交配相手に注意が必要。 |
| 子牛下痢症感受性(CAS1:Calf Scours Susceptibility 1) | 子牛が下痢症(子牛下痢症)にかかりやすい遺伝的な傾向を示す指標です。 |
| シトルリン血症(CITR:Citrullinemia) | 牛の遺伝性代謝疾患の一つで、尿素回路の異常によりシトルリンというアミノ酸が血中に異常に蓄積する病気です。 |
| コレステロール代謝異常症の遺伝子変異検査結果(CKVC) | コレステロール代謝異常症の遺伝子変異検査結果 |
| CVMの遺伝子型コード(CVKE) | 牛複合脊椎形成不全症の遺伝子型コード |
| 複合型骨硬化症(COPA:Complex Osteopetrosis) | 牛の遺伝性疾患の一つで、骨が異常に硬くなり、正常な骨の成長や再生が妨げられる病気です。 |
| 牛複合脊椎形成不全症(CVM:Complex Vertebral Malformation) | 牛の遺伝性疾患の一つで、脊椎や骨格の異常を引き起こす病気です。 ■ 症状や影響: 背骨の変形や骨格異常 産まれた子牛の成長障害や死亡率の増加 流産や死産の原因になることもある ■ なぜ重要? キャリア牛同士の交配を避けることで、発症リスクを減らせるため、遺伝子検査によるキャリア管理が不可欠 ■ ゲノム検査結果の見方 CVF➤ 健康で遺伝子異常なし CVC ➤保因牛:発症しないが異常遺伝子を持つ |
| 第XI因子(Factor XI) | 血液の凝固(血が止まる)に関わるタンパク質の一つです。 |
| カッパカゼイン(Kappa-casein) | 牛乳に含まれる主要なタンパク質の一つで、ミセル(タンパク質の集合体)の安定に重要な役割を持っています。 ■ 役割や特徴: ミセルの表面を覆い、牛乳中のカゼインを安定させる チーズの凝固や風味に大きく関わるため、乳製品の品質に影響を与える 遺伝的なバリエーション(アレル)があり、これによって乳の性質や加工適性が変わる B型が多いほど、乳のチーズ加工適性・凝固性・歩留まりが良い ■ ゲノム検査結果の見方 カッパカゼインには複数のアリル(遺伝子型)がありますが、**主に「A」「B」「E」**という3タイプの組み合わせで判定されます。加工乳重視の牧場・酪農家・チーズ工場は「BB型」を最重視。牛群改良では、種雄牛からB型を導入し、徐々にBB割合を高めていく。E型を減らすことも改良の鍵 AA➤A型ホモ接合:一般的。チーズ向けではないが、牛群に多い。 AB➤AとBのヘテロ接合:中間的特性。やや加工向き。 BB➤B型ホモ接合:凝固性が良く、チーズ加工に最も優れる。 AE➤AとEのヘテロ接合:Aよりやや良いが、安定性に欠ける。 BE➤BとEのヘテロ接合:B型の良さを部分的に持つが、BBほどではない。 EE➤E型ホモ接合:最も凝固性が劣る。チーズ加工には不向き。 ■遺伝子型別の評価(チーズ向き度) BB ★★★★★(最良) 非常に良い チーズ歩留まり最良。加工乳向けに理想。 AB ★★★★☆ 良い 実用的。B型を次世代へ残せる。 BE ★★★☆☆ 普通 E型の影響でやや不安定。 AA ★★☆☆☆ やや劣る 一般乳向け。加工乳では非推奨。 AE ★☆☆☆☆ 劣る E型の影響で乳タンパクが安定しにくい。 EE ☆☆☆☆☆ 非常に悪い 凝固せず、加工に最も不向き。 |
| 単蹄 | 通常は2つに分かれている偶蹄(=2つの爪)が、癒合して1つの蹄のようになる遺伝性疾患。見た目がロバ(mule)のような単蹄(ひづめ1本)に見えることからこの名前がついています。 ■実務での注意点 発症牛は繁殖に不向きで、淘汰対象となることが多い 保因牛同士の交配は避けることが必須(25%で発症牛が生まれるため) 現在では種雄牛選抜時にゲノム検査で排除されることが一般的 ■ ゲノム検査結果の見方 MFF➤ 健康で遺伝子異常なし MFC ➤保因牛:発症しないが異常遺伝子を持つ |
| 早期発症筋力低下症候群(Musclew) | 早期発症筋力低下症候群(MW)は、ホルスタイン種などの乳牛においてまれに見られる遺伝性の筋力低下疾患です。この病気は生後早期に筋力低下や起立困難が現れ、重症の場合は死亡することもあるため、ゲノム検査によるキャリア判定が重要です。 ■ 実務での注意点 保因牛同士の交配は避けるのが基本。 → 25%の確率で発症牛が生まれる可能性あり。 繁殖に使用する種雄牛は「HMWT」が推奨されます。 保因牛でも、発症はしないため乳生産に支障はないが、子に遺伝する点に注意。 ■ゲノム検査結果の見方 HMWT➤ 健康で遺伝子異常なし HMWC ➤保因牛:発症しないが異常遺伝子を持つ |
| 毛色(trait_long_coatcolour) | 牛の毛色に関わる遺伝的特徴(形質)を示す項目です。外見(見た目)に影響を与えるため、特に外観や品種特性に関心がある育種で注目されます。 ■ゲノム検査結果の見方 ED/ED➤黒毛:黒を強く発現。子にも黒を伝えやすい。 ED/e➤黒毛:黒を発現。ただし、赤毛キャリア。 ED/E+➤黒毛:黒を発現。E+は黒や赤のどちらにもなる可能性があるが、EDが優性なので黒で表現される。 e/e➤赤毛:両親から赤毛遺伝子を受け継いでおり、赤毛を発現。 e/E+➤黒毛:黒毛だが、赤毛キャリア。まれに赤毛を生むことがある。 E+/E+➤黒毛:黒毛として表現されるが、EDやeより発現力が弱い。 *ED…最も強く黒を発現させる遺伝子。 *e…劣性遺伝子。e/eで赤毛となる。 *E+…野生型。黒にも赤にもなりうるが、優性のEDがあれば黒になる。 ■例 親牛がED/eとe/eの場合 →50%の確率でED/e(黒毛・赤毛キャリア)、50%でe/e(赤毛) ED/eの種雄牛は、黒毛だが、『レッドキャリア』と表示されることが多い。 |
| 骨格形成異常M型(SDM) | 牛の先天的な骨格形成異常(骨軟骨異形成)の一種です。Skeletal Dysplasia M型(略してSDM)と呼ばれ、遺伝性疾患です。 |
| 脊髄性筋萎縮症(SMA) | 遺伝性の神経筋疾患で、特にブラウンスイス種(Brown Swiss)などで報告されています。人間のSMAと同様に、脊髄の運動神経(脊髄前角細胞)が変性・消失し、筋肉が徐々に萎縮・衰弱します。 |
| ウィーバー症候群(WEAV) | 牛の遺伝性神経疾患の一つで、特にアメリカンブラウンスイス種でよく知られています。神経の発達異常により筋肉の制御ができなくなり、歩行障害や運動失調を引き起こす病気です。 |
| 無角(POLLED) | 通常の牛は角が生えますが、「POLLED」遺伝子を持つ牛は自然に角が生えません。角切り(除角)の必要がなく、動物福祉や作業安全の観点から注目されています。 ■ゲノム検査結果の見方 PP ➤完全な無角。100%の子牛に無角遺伝子を伝える Pp ➤無角遺伝子キャリア。外見は無角だが、角ありの子牛が生まれる可能性あり Horned➤角を持つ。無角遺伝子は持っていない ■ポイント 無角の導入は、角切り作業の軽減やアニマルウェルフェアの向上にもつながります。 |
結果


料金
税抜き価格 ¥7,000円
注意事項
- *当サービスのご利用はオールジャパンブリーダーズサービス(株)が取り扱う輸入精液1)をご購入の方に限ります。ゲノム検査のみのご利用はできませんのであらかじめご了承ください。1)●ABS グローバル社 ●アルタジェネティクス社 ●ジェットストリーム社 ●ブロンディンサイアー社 ●ダイレクトグローバルジェネティクス社●ユナイテッドサイアーズ社
- *契約プランのジーンアドバンスもご用意しております。詳しくは各地区担当の営業マンもしくは事務所までお問い合わせください。
サンプル採取方法
よくある質問
-
ゲノム検査料だけしかお金はかかりませんか?
-
交配プログラムの料金も含んだ料金となっています。年額の利用料や更新料など一切かかりません。ただし、精液代は含まれておりません。
-
サンプルはどのように採取しますか?
サンプル採取はしてもらえますか? -
サンプルはTSUアプリケーター(キット別売り)で耳⽚組織を採取します。サンプル採取の代行作業は行っておりませんので、ご自身で行うか、かかりつけの獣医師にご相談ください。
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以前ゲノム検査をした牛は交配サービス(GMS)に取り込めますか?
-
可能です。
TPIベースでゲノム成績を持つ牛ならGMSのご利用ができます。
-
交配プログラム(GMS)とは何ですか?
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GMSはGenetic Management Systemコンピューターを使用した交配プログラムで、牧場の改良方向/施設環境に応じて、牧場にとって理想的な牛づくりをサポートします。これまでに1億6,500万頭以上の交配推奨を行ってきました。詳細はこちらをクリックしてください。
